2018年 09月 10日
大型魚に憧れて |
ここ数年だろうか、「バランスタックル」なる言葉を良く耳にするようになった。とても、真っ当な言葉であると思う。そして著名な方々も様々な媒体でこのバランスタックルについてを書かれている。皆さんの言葉を要約すると「自分の力量や体力にあった道具を選びましょう」と言うことのようだ。もちろんそれ以外に状況や対象、釣りのスタイルに応じた全てのバランスが求められる訳である。
自分の読んだり聞いたりした範囲(非常に狭く浅い中での話)では、これらを細かく詳細に説明されている物はあまり無いように思えた。
しかし、これは当たり前の事のように思う。
言ってしまえばこれは不可能に近い事であるから。
個人個人に身長、体重、筋力、筋力のバランス、持久力……、書き出したらきりが無い程違いがある。そこにさらに技術や釣りのスタイル。全く同じ人などは存在しない。
本人が挑もうとするハードルが高くなれば高いほどその、個人個人の違いが大きく影響してしまう。それらにあわせたバランスタックルなどバリエーションが多すぎて書きようがない。
だから、事故が起きたりしないように注意喚起はできても、詳細を伝えることは出来ない。著名人の方々の苦労が感じられる。
そして、仮に熱心な著名人が説明を試もうとしても上手くいかない場合もある。何故ならば、最高のプレイヤーが、必ずしも最高の指導者とはなり得ないのはどの世界でも同じであるからだ。そして、逆もまたしかり、最高の指導者が、最高のプレイヤーでは無い事は多々ある。
「結果を出してない人の言うことは参考にならない」
と言う人もいるが個人的には、そうは思っていない。内容の正否は、理屈が正しいか?その人物が信用するに値するか?そしてデータ(統計は嘘をつく事が簡単ではあるが…)など。複合的な要因で判断をしている。
「バランスタックル」と言う言葉事態は、広がり知られた物になっているが、その中身を学ぶことは非常に難しい。
いつものように前置きが長くなってしまったが今回の本題に移りたい。
そしていつものように逃げ口上をまず書いておく。
※記事の内容は全てあくまでも個人的な見解であり主観に満ちあふれている物ですので不正確な物も含まれています。
前置きにあった「バランスタックル」。この中で物により解決が出来ない要素が、筋力、持久力など総合的な運動能力。これらは努力によって解決するしかない。しかし、逆に努力で解決が出来る可能性があるということだ。(人間の体もバランスタックルを構成する大切な要素であると考えている)
「バランスタックル」の他に非常に重要であると考えられる魚とのやり取りを説明する本や著名人の話の中で「魚に主導権をにぎらせないように」や、「糸をたるませないポンピング」、ドラグのテンション、竿の角度その他様々な有意義な情報が出されている。
しかし、これらも「バランスタックル」のように詳細な理屈やそれらの核となる説明がなされている物を見ることがあまりない。
やはり、「バランスタックル」と同様にあまりにも多くのバリエーションや、状況がありさらに個人差もあり詳細な説明が難しいからなのかも知れない。
さて、やり取りの中で必ず出てくる「ポンピング」という物。このポンピングについてを今回は書いてみたいと思う。
ポンピングをするか?しないか?。また、ストレートポンピングや、従来の竿を立てたポンピング、その他のやり取りは、個人のスタイルや主義によってどれが正しく、どれが誤りであるとは言えないと思っている。個人的には竿を立てたポンピングに拘りをおいているが、他を否定する気は全くない。そして、竿を立てるポンピングでは獲れない場合が他のポンピングにくらべてあるとも思ってはいない。
竿を立てたポンピングにも様々な方法や体の使い方があり、どれも利点や欠点が存在しそれらを自分の体力やスタイルや対象の魚に合わせ使い分ければ良いと考えている。1度の魚とのやり取りの中でも臨機応変に使い分ける必要がある。
この「ポンピング」と言う技術は、努力によって獲得できる物である。
今回はこの数多くあるポンピングの技術のなかで、自分が使う頻度の高い
「筋力や持久力をあまり必要とせず誰でも大型魚と戦えるポンピング」
についてを書いてみたいと思う。何故ならばこのポンピングこそが全てのポンピングの考え方の基本になると考えているからだ。ポンピングの基本を身につけてしまえば「ハンドルが回せない」「竿を伸されて起こせない」「ラインが緩む」等はなくなる。また、リールのハンドルをゴリ巻きする事による破損なども起きない。
そもそもリールのハンドルを回す事に力はあまり必要が無いのだ。
長くなってしまったので次回の記事にて書くこととする。
by uminokotowari
| 2018-09-10 14:26
| 備え