2018年 09月 07日
2018年夏 異常とは。通常とは。 |
観測史上最速の梅雨明けを記録した今期の夏。
全国各地で最高気温が30度を超え熱中症が多発していた。中四国では、豪雨が降り多数の犠牲者が出ている。メディアで取り上げられる度に胸が締め付けられる思いがした。
気象庁から「今年の夏の暑さは災害」とまで言われてしまう程の異常な日々が続いた。昼の公園には子供達の遊ぶ姿はなく、滑り台は熱せられ陽炎が立ち上る。
熱中症による死者も多く、さらにその他の体調不良を訴える人も多いようだ。
そのような状況に於いて釣りをする事は不謹慎であるのかも知れない。しかし、自分にとっては精神の安定をもたらす大切な物である。そう割り切って計画を立てみたものの、天候不良や、軽い体調不良。
出船出来たのは7月はたったの一度。7月の半ばのみだった。
水温、水色共に悪くなく期待をしたが一度カジキが顔を見せに来ただけで終わってしまった。
今期は自分の海域ではカジキの良い情報はあまりなかった。
他の海域ではカジキが好調のようだったが指をくわえて見守る事しか出来なかった。
8月に入ると台風の連続。被害も大きく遠方にいる知人達の安否が心配されだが、無事連絡もとれ何事も無かったようだと分かり胸をなで下ろした。
そして、この記事を書いている9月現在。
台風により壊滅的な被害を受けた関西方面、そして北海道の地震。未だ復旧の見通しは立たない。
あまりの衝撃に言葉も出ない。
稀にしか起きないはずの事に使われるべきである「想定外」「⚪⚪年に一度」「観測史上」などは、近年では、最早聞き慣れた言葉になってしまっている。
常にはない状態を異常と言うのであれば、頻発する異常事態は、すでに常に起きる事である。これが積み重なればそれが「通常」になってしまうのか?何がどうなっているのかさえ分からず混乱してしまう。
釣りだけでは無く商売も行事も医療でさえも今までのスタンダードが成り立たなくなってしまうのか。
身の安全と引き換えに自ら魚との試合を放棄する時に使用するナイフを使うこと無く今期も、終了となってしまいそうだ。
by uminokotowari
| 2018-09-07 11:15
| 実釣